当院の歯周病治療

当院は、「できるだけ抜かない・切らない」を方針とし、歯を長く残すことに重きを置いたスウェーデン式の歯周病治療を実践しています。

治療を担当するのは、歯周病の分野で25年以上（※）の経験を持ち、日本スウェーデン歯科学会の理事も務めている院長です。ケアに関しては、歯科衛生士たちが丁寧にフォローしています。

患者さまに合った方法を組み合わせて治療とケアを行うことが、私たちの歯周病治療の特徴です。

歯周病治療の基本は、検査とクリーニングです。当院ではこうした「歯周基本治療」を忠実に行い、歯周病の改善を目指しています。歯周基本治療とは、歯周病治療の基本である検査とクリーニングを徹底する治療方法です。学会などで効果があると実証されていますから、信頼性の高い方法だと言えます。

一般的に、多くの歯科医院では簡略化した検査と治療で歯周病治療を進めるケースがほとんどです。これに対し、私たちは簡略化しない精密な検査を行い、お口の状態に合ったより効果的な治療計画を立てています。そしてクリーニングでは、歯にこびりついた歯石を丁寧に取り除いていきます。

治療が終わった後も、決して手を抜きません。再び詳しい検査を行い、治療前に行った検査結果と比較します。その上で、歯周病がきちんと改善されているか確認しています。

歯周病菌の殺菌と同じくらい重要なポイントが、歯石やプラーク（歯垢）を取り除くことです。しかし、歯石は歯の表面や根の部分にこびりついている場合が多く、取り除く際に痛みを感じやすいという難点が。治療を受ける患者さまにとって、これは長らく大きなご負担となっていたはずです。

そこで、「ぺリソルブ（ペリオプロ）」という薬剤を使う治療で、痛みの少ない歯石除去を実現しました。ペリソルブには、硬く頑固な歯石を溶かしてやわらかくする効果があります。やわらかくなった歯石は、取り除く際、強い力を必要としません。結果的に、患者さまが感じる痛みを抑えられるのです。

なお、ペリソルブには殺菌効果もあります。お口の中を清潔に保ちながら治療でき、細菌によって併発してしまう病気を防げる点も大きなメリットです。

前述の通り、歯周病治療において重要な点は、歯石やプラーク（歯垢）をしっかりと取り除くことにあります。これらを取り残してしまうと、歯周病の症状はなかなか改善しません。つまり、こうした処置を担当する歯科衛生士の知識と技術力が、非常に重要になると言えます。

私たちは、お一人の患者さまへ歯科衛生士を1名おつけする「担当衛生士制」を導入し、経験25年以上（※）のベテラン歯科衛生士を筆頭に歯周病ケアを行っています。

日本スウェーデン学会に所属し、ペリソルブ認定衛生士の資格を持つスタッフも在籍。歯周病治療における知識・経験・技術力が十分に備わった衛生士が処置を担当します。だからこそ、歯周病を今以上に悪化させず、できる限り歯を抜かないことを目指した丁寧なケアをご提供できます。

中には、「歯石やプラークの除去は痛い」というイメージをお持ちの方もいらっしゃるでしょう。当院では、必要に応じて麻酔を使用するなど痛みに配慮し、その上でお体へのご負担が少ない歯周病治療を行っています。痛みを我慢していただくようなことはございません。どうぞお任せください。

※2021年現在

歯周病の悪化を防ぐには、歯科医院で行うケアだけでは実は不十分です。患者さま自身にご自宅で行っていただくケアがあってこそ、歯周病は改善へとつながります。

歯周病治療の際は、ご希望に合わせて唾液検査と口臭検査を実施。患者さまのお口・症状に合った歯ブラシや、磨きにくい部分をキレイにする清掃用具のご提案も行っています。使用方法に関しても丁寧にご説明しますから、ご自宅でのケアにストレスなく取り組んでいただけるのではないでしょうか。

さらに、当院には4名の管理栄養士が在籍しています。彼らは、患者さまの自己抵抗力と免疫力が上がるよう、食事や生活習慣についてアドバイスを行っています。

患者さまのお口の状況に合った助言を心がけていますので、気軽にご相談ください。